1: しじみ ★ 2019/04/10(水) 19:12:19.91 ID:CAP_USER
【4月10日 AFP】人類は毎年数百万トンものプラスチックを世界の海に捨てているが、海面上にはそのごく一部しか見えないのはなぜか――この謎は長年、科学者らを悩ませ続けてきた。

 地球上の「行方不明のプラスチック」がどこにたどり着いているのか、という謎の解明に一歩近づいた可能性がある研究結果が9日、発表された。これは、人類が発明した物質の中で最大の汚染物質の一つであるプラスチックを追跡し、移動経路の地図を作製する史上初となる国際プロジェクトの成果となる。

 プラスチックごみであふれる砂浜や、外洋上でごみが浮き沈みしながら渦巻いている様子を捉えた画像のおかげで、各国政府や都市の間で使い捨て文化に歯止めをかけようとする動きが広がっている。海面から海底まで海のあらゆる部分にプラスチック問題が浸透しているということを示す証拠も増加している。

 毎年海に捨てられるプラスチックごみ400万~1200万トンのうち、海面にとどまっているのはわずか25万トンにすぎないと考えられている。全体的にみると、数十年間にわたり海に投棄されたプラスチックの99%以上が現在、行方不明になっている。

 プラスチックは浸食、紫外線、微生物腐敗などにより劣化するのに伴い密度が変化し、海流に流されるまま漂流を続ける。ひとたび海中の下層部分に引き込まれると、追跡がはるかに難しくなる。

 英ニューカッスル大学(Newcastle University)自然環境科学部のアレセア・モントフォード(Alethea Mountford)氏は、AFPの取材に「それらのすべての場所を確定するのは極めて難しい。非常に多くのプロセスが作用しているからだ」と語る。

「海面にあるプラスチックですら、浮き沈みを繰り返している。常に、海のさまざまな領域で、さまざまな深さを移動し続けている」

■飛躍的進展の可能性

 今回の研究で、行方不明のプラスチックの研究に飛躍的な進展がもたらされる可能性があるという。モントフォード氏は研究で、三つの異なる密度のプラスチックについて、一旦沈み始めたらどこに多く集まるのかということを、海流のコンピューターモデルを用いて推定した。

 その結果、地中海、インド洋、東南アジア周辺の海域で、水深数千メートルに及ぶさまざまな深さで顕著に蓄積されることが分かった。

 プラスチックの大半は最終的に海底に行き着く。今年発表された別の研究では、地球の最深部であるマリアナ海溝(Mariana Trench)底部に生息する小型のエビの消化管内から、マイクロプラスチック繊維が発見されたことが明らかになっていた。

 今回の研究はまだ予備的な段階にあるとモントフォード氏は強調する。だが、調査を集中させる海域を特定し、プラスチックの海洋生物への影響に関する研究を前進させる一助となることが期待されるという。

 モントフォード氏の研究は、オランダ・ユトレヒト大学(Utrecht University)のエリック・バン・セビル(Erik van Sebille)准教授(海洋学・気候変動学)が取り組んでいる研究プロジェクトを参考にしている。

 バン・セビル氏の現在の研究は、プラスチック汚染物質が今や大量に存在しているという事実に基づいている。このプラスチック片を観察することで、海洋がどのように循環しているかという有益な情報が得られる。

 プラスチックごみに関する一連の研究は9日、オーストリア・ウィーンで開かれた欧州地球科学連合(EGU)総会で発表された。(c)AFP

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https://www.afpbb.com/articles/-/3220189
【【環境】「行方不明」の海洋プラごみはどこに? 謎解明に一歩前進】の続きを読む